HSPナースの共感力
『HSPは、共感力が高い。』
その事を知ってから、看護師でよかったと思える事と、だからこんなにツラいのか…と、納得した事がある。
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まず、ツラいのは、どこまでも患者さんの感情に入り込み、寄り添ってしまう事。
病気を宣告された辛さ、それを家族に打ち明けられないとなれば、まるで自分が本人じゃないかと錯覚するほど、どうしようと一緒になって悩む。
家族が亡くなったとか、愛するペットが亡くなったとか、悲しみにうちひしがれる患者さんと話すと、勝手に涙が出てきて、余韻が翌日以降も続く事も…
なんだか、「一心同体」になった感覚なんだよね。
それが、演技ではなく、心の底からの共感だから、ずーっとずーっと胸に引っ掛かって、印象的なエピソードは、昨日のごとく鮮明に蘇るくらい。
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そんな、共感力が強い私だからこそ、町医者に勤めている時には、他のナースには言わない悩みを打ち明けてくれる患者さんが続出した。そして、それが早期発見となり治療に繋がったケースもあった。
また、嬉しい事の共有も、なんだか家族の一員になった感覚で出来る。
例えば、子供が産まれたとか、お子さんが高校に合格したとか、ダイエットに成功したり、禁煙が続いてる事もすごく嬉しいし、共に喜び合える事で、自分自身、「明日も頑張ろう!」という活力さえ湧いてくるから不思議だった。
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「話しやすいから、なんでも話しちゃう」
この台詞を言われるのは、高校生の頃から。
看護学生の時もだし、プライベートでも『こんな事まで言うつもりなかったのに』とよく言われていた(笑)
あと、よく知らない人に話しかけられたり、道を聞かれたりする率も高い。
(方向音痴なので役に立てないのだけど…(笑))
最近では、『カウンセラーになってみたら?』と同期に勧められるほど。
きっとそれは、ついつい共感するHSPの『性質』がなすものなんだろうな。
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看護師を辞めたいと思った事は、星の数ほどある。
それは、仕事の内容もだったけど、この共感しすぎるゆえに、心が疲弊しすぎて追い付かなくなる事が多かったからなのかなと思う。
でも、この共感力があったから、人が好きで、人と関わる仕事が辞められないってのもある。
だから、いろいろ毎日あるし、また悩んでクヨクヨしちゃいそうだけど、まだしばらくは看護師として生きようと思っている。
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HSPナースの皆様、
この最高のステータス『共感力』をうまく使って、もうしばらく、一緒に頑張りましょうっ(^^)